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当帰

〜「女性の心強い味方」ともいえる生薬〜

女性の体に欠かせない生薬として知られているセリ科の植物です。 薬用として使われているのは根の部分で、根そのものには弾力があり、香気が高いものほど上等品と言われています。

成分

有効成分は精油やビタミンA類、B12、葉酸などを含んでいます。 精油には、主にリグスチライド、ブチリデンフタリド、グチルフタリドなどのフタリド類が含まれます。

作用

血液を補い、カラダを温め、気の流れを良くすると言われ、中国では昔から「女性の宝」として重宝されてきました。 また、薬理学の実験により、当帰の強壮、鎮静、鎮痛、抗菌、血行改善などが確認されています。 また、肝臓を保護し、肝グリコーゲンの減少を防ぐ働きもあり、肝硬変や肝炎にも用いられています。

起源

古くから漢方薬として婦人病の諸症状などに処方されてきた植物です。 北海道ではオオブカトウキとセリ科植物との交雑によって育成されたといわれる「ホッカイトウキ」が広く栽培されています。

民間療法の例

生理痛、冷え性、貧血等のときに煎じたものをお酒と一緒に飲んだりすると効果的だとか。 不妊症の治療にも乾燥した当帰の根を煎じて用いるそうです。 また、煎じた液を入浴剤として、お風呂に入れて入ると体が良く温まり、お肌にも潤いが増すと言われています。

マメ知識

中国にはこんな民話があります。 山へ行ったまま帰ってこない夫を待ち続け、心身の疲労のあまり血の病に倒れた嫁が、当帰の根を食べてみるみる回復。 赤みのある頬になった…。「当帰」とは、「当然帰るべき」と言う意味がこめられた薬名だそうです。

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